アグリライフ大特集のフェネック4月号では、農作業をするうえで書かせない軽トラックを4車種集めて徹底テストしています。ここでは、テスト結果の一部を紹介しましょう。チェック&リポートするのは自動車評論家の渡辺陽一郎氏。
家から少し離れた畑で家庭菜園を楽しむうえで、なくてはならないクルマといえば軽トラだ。農具を運んで行き、収穫した野菜をどっさり積んで持ち帰る。狭い農道も楽々と走れちゃう軽トラだが、いま軽トラを買うならどれを選ぶべき? いろいろテストしてみました?!
その1/居住性チェック「使いやすくて室内も広い軽トラはどれだ?
農作業は重労働。短時間の移動でも快適性は大切だ。セダンを併用する農家も多く、軽トラが大きく見劣りしては困る。作業によっては頻繁に乗り降りを繰り返すから、乗降性もチェックしたい。
頭上の空間は全車とも充分。座面のサイズも奥行寸法の実測値が44cm前後になり、一定の枠内に収まる。
運転姿勢と座り心地がいいのはサンバーとハイゼット。スライド位置を後端に寄せれば、ハンドルやペダルとの間隔を充分に取れる。前輪がシートの下に位置するメリットだ。ペダルもオフセットされず、操作しやすい。座り心地のボリューム感も満足できる。
逆にスクラムは辛い。ペダルが少し近い印象で、座面の前端から大腿部が離れやすい。ペダルの位置もホイールハウスを避けて左側に寄る。クリッパーは、スクラムほどではないが運転姿勢が少々窮屈。クリッパーの座り心地は走行距離4万kmを超えた車両とあってヘタリがあり、評価からはずしたい。
いっぽうで、乗降性の結果は居住性と逆。前輪がシートの前方に位置するスクラムの圧勝だ。2番手はクリッパー。床のデコボコがマイナスだが、サンバーとハイゼットに比べると乗り降りがしやすい。
以上、居住性テストの結果だが、そのほかに本誌では「積載性」「小回り性」「快適性」「動力性能」「操縦性」をそれぞれチェックし、「総合結果」でナンバーワンの軽トラを決定しています。
ぜひお見逃しなく!
クリッパーは三菱ミニキャブのOEM車。エンジンは48馬力を搭載。価格帯は72万7650~103万6350円で、試乗車は3ATの2WD車
サンバーのエンジンは今回乗った48馬力のNAと58馬力のスーパーチャージャーの2種類。価格帯は66万5700~111万9300円
ハイゼットはエンジン1種だがMT車が50馬力、AT車が53馬力になる。価格帯は58万2750~110万円2500円。試乗車は3ATの2WD車
スクラムはスズキキャリイのOEM車。エンジンは48馬力のNAだけの設定で、価格帯は58万2750?99万3300円。試乗車は3ATの2WD車
居住性(運転姿勢と座り心地)ナンバーワンのサンバーの内装はハンドルとシートバックの間隔が最も広い
乗降性ナンバーワンのスクラムはドア側の足元が広くなっているため、圧倒的に乗り降りしやすい