フェネック5月号の自動車研究所では、6年ぶりにフルモデルチェンジした人気ミニバン、ウィッシュを紹介しています。
先代ウィッシュは使い勝手のいい5ナンバーサイズのボディとスタイリッシュなデザインがウケて大人気モデルとなったわけだが、新型もこのコンセプトは継承しながらすべてにおいて大幅に進化しているのが今回のフルモデルチェンジのポイントだ。
スポーティグレードとベーシックグレードの2タイプを2L車と1.8L車ともにラインアップしたグレード構成、そしてベーシックグレードの1.8Xで全長4590×全幅1695×全高1590mmという5ナンバーサイズを基本としたボディサイズも先代モデルとほとんど同じ(全長+30mm)。とはいえ、見てのとおりエクステリアのデザインが大変身して、特にエスティマにも通じるシャープな顔つきが印象的だ。
そして、新型は全幅が違う3タイプのボディがあるのも注目点。オーバーフェンダーを装着した2.0Z(1745mm)とワイドボディを採用した1.8S(1720mm)の2タイプが3ナンバーボディ、ベーシックな2.0Xと1.8X(1695mm)が5ナンバーサイズとなる。
グッとシャープになったエクステリアとともに実際に見て好印象だったのがインテリアの雰囲気だ。インパネやドアの内張にメインで使われているのはプラスチックだが、皮を模した表面の仕上げがうまいのだろう。このクラスだとありがちな安っぽさはなく、水平方向に薄く張り出したようなインパネや落ち着いたデザインのシートなど、適度なスポーティさがエクステリアにピッタリ。
それにミニバンの内装といえば居住性もとても気になるポイントだが、2列目シートは前後のスライド調整によって充分な広さを確保。3列目は頭上空間にあまり余裕はないが、足元のスペースは2列目シートのスライド量を調節することによって不満のない広さを作ることができる。
そのほか、2列目シートまで前倒しするとステーションワゴンのように広くてフラットなるラゲッジスペースは、アウトドアユースでも使いやすいだろうから魅力的だ。
また使い勝手のほうに目が行きがちなミニバンだが、新型は全車にバルブマチックエンジンを採用したのも大きなポイント。走りの実力も見逃せない。スペックは先代モデルより、2Lが3ps/0.5kgmアップの158ps/20.0kgm、1.8Lが12ps/0.6kgmアップの144ps/17.9kgm(2WD)を発揮。さらに注目なのが燃費性能で、このエンジンやスーパーCVT-iの採用、エアコン制御の改良などにより2Lで15.2km/L、1.8Lで16.0km/L(2WD)をマークして、これはクラストップ。ライバル車であるストリーム1.8L車の燃費が15.2km/Lだから、経済性が何より重視される今の時代には特に新型ウィッシュ1.8L車の低燃費のアドバンテージはとても大きい。
なお排ガスレベルは全車が★★★★適合。もちろん環境への配慮も抜け目はない。
価格は2.0Zが248万円、1.8S(2WD)が209万円、1.8X(2WD)が184万円。
大ヒットミニバンのウィッシュがフルモデルチェンジ。エクステリアはエスティマ似のシャープな雰囲気に大変身
インテリアもスポーティなムードがよりアップしいて、エクステリアにとてもマッチしている
2列目シートも前方に畳めるので、釣り竿のような長尺物も問題なく積むことができる。釣りが趣味のアウトドアマンにも使える